会社概要

株式会社 蓮華舎
〒102-0093 東京都千代田区平河町2丁目16-6 jeVビル3階
Tel: 03-6821-0409 Fax: 03-6821-0658 

「ダンスも詩も、文化のこんな高いところにあるわけじゃなくて、こーんなに低いところにある。あなたはアートは上にあるものだと思っているかもしれないけれど、ほんとうにひとが共感をしてくれるときというのは、自分が『いちばん情けない』ところに行けたときです。そのときに初めて、ひとは心から共感してくれるんですよ」。

これは、わたしが稽古中に踊りの師に言われた言葉です。その言葉はわたしの高慢な想いを揺さぶりました。こんなに低いところとはどんなところだろう?情けないところとは一体どこだろう?そんなことを考えながら過ごしてきました。

情けないところ、下った先には、何があるか?…そこには、肩書も自意識も、外側にある幻想が何もかもはぎとられた、ひとりの「私」しかありません。そして、何もかもがはぎとられた「私」は、同時に深い所であらゆるものと繋がりうる「私」であるのだと、あるとき気付きました。それこそが、私たちを結び付けうる可能性を秘めているのだという想いとともに。

私たちは、偶然か必然か、時を同じくして今この地球の上に生きています。カリ・ユガなどという言葉を引き合いに出すまでもなく、ここまで進化した時代の最先端に生きています。時代も世界も大きな曲がり角にきているなという感覚を、誰しも持っているのではないでしょうか。身体の深い所に行ったとき、そこには良いも悪いも、合っているも間違っているもなく、ただ深い充足と喜びがありました。私たちが立ち返るべき場所は、私たちの中にあります。私たちが繋がりうる場所は、私たちの中に既にあります。

過剰なまでに便利になり、繋がりあったこの時代から、私たちは計り知れない恩恵を受けています。と同時に、進歩、効率、マスが排除し続けてきたものの中にこそ、宝物のようなものが詰まっているのだと思います。そしてそれらの宝物を手離すことなく生き、育てきた人には、描かれるべき世界があります。上へ上へ、先へ先へと進もうとする世界が切り捨ててきたものを、もう一度拾い上げていきたい。それは、私個人の願いでもあり、この会社や事業を通して目指すところでもあります。

 

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「『読む』ということは、相手の心を読むことであり、時代を読むことであり、私たちを取り巻く世界の全てを読むことである」とは、あるときに、また別の先達から教えていただいた「読む」ことの鮮やかで本質的な意味でした。

一冊の本の中にはたくさんの文章と、たくさんの言葉と、たくさんの文字、そして、たくさんの行間が含まれています。「読まれる」ことを待っているたくさんの情報が詰まっています。ページをめくるということは、その本が含み持つたくさんのことを、自分の中にインストールし、血肉化することでもあるのでしょう。

本が存在しても、そこに人がいなければ、「読まれるべき世界」は永遠にそこに存在しません。まだ見たことのない世界を見つけてくださる、そんな読者の方々に、本を通してお会いできることを、心から楽しみにしています。


蓮華舎代表 

大津明子

代表 大津明子

山梨県生まれ。学生時代よりヨーガを始める。一橋大学社会学部卒業後、NHK出版にて営業、編集、総務業務を担当する。2009〜2018年ダンスカンパニー霧笛舎にて舞踏手として様々に活動。2016年以降渡印しながらヨーガを深める。幾つもの職を経験したのち蓮華舎代表となる。