Padma Publishing
¥3,080
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「自分を超えたものに到達するときには、絶対に聖なる恩寵を必要とします。自分の努力ではなく、向こうからやってくる恩寵の力を受けなければ、自分が自分を超えることはできないのです。」(本文より)
十代でインドに渡った著者は、インドやチベットの高僧・活仏たちに愛されながら修行を続けるも、日本での役割があるとの師の命で帰国。社会生活を送る中、修行の総仕上げのような予期せぬ荒波に揉まれることになる。その人生を成就させ、究極的な理解へと導いたのは「恩寵の力」だった。
本書は、著者の歩みと二十年以上にわたる教えをはじめて公開しており、あらゆる宗教や信仰の根源となるものに向かう希求の心に応える一冊になっている。
また、すべての背後にある「必然性」への言葉を超えた理解を促し、一人ひとりの「人生」に必ず存在する、それぞれの「答え」を探し当てるために、自分と世界をどのように感得していけばよいか? に対する、力強い導きを与えてくれる。
前半は、著者の数奇な半生を綴る自伝と術語解説、後半は、著者の愛の溢れる講話と問答のエッセンスを掲載。内容をさらに深めた続編『母の力ーすべての創造の根源からの教え』も2022年9月、そして3作完結編『目覚めの力ー悟りと死が教える人生の目』は2024年3月に発売!
1965年東京生まれ。俳優の両親の元に長男として生まれる。ベトナム戦争のまっただ中、反戦運動をしていた両親が、世界平和の願いを込めて“和平“という名前をつける。幼少期より度重なる臨死体験とその体験よりもたらされた感覚によって、神秘の世界に目覚める。
8歳のときに弥勒菩薩との遭遇により歩むべき道を確信し、13歳からはキリストを愛し、日々祈りの中で過ごす。15歳でヨーガと出会う。この頃、平和運動、教育、環境問題と関わり、17歳で人生のテーマは平和の実現だとわかる。
自分の中の宗教的感性によってインドへと導かれ、ビハール・スクール・オブ・ヨーガ主宰、スワミ・サッテャーナンダ師の弟子となり、21歳までヨーガの修行をする。師の助言に従い仏教の勉強を始め、しばらく師を探す旅をする。のちに、チベット仏教のサキャ派の法王であるサキャ・ティチン師と出会い、師の元で修行が始まる。26歳からは、運命的な出会いを通して、チベット仏教四大ラマの一人であるニンマ派最高峰の生き仏、ミンリン・ティチェン師の弟子となり、ゾクチェンやその他の教えを学ぶ。師から、自分の役目は日本にあると言われ日本に帰国。29歳から日本での本格的な生活が始まる。
35歳のときに恩寵により人生における疑問のすべてが解消し、以来、自らの人生での経験や理解を通して得られた知識を教える日々を過ごしている。